【VR×会議】 バーチャル会議の広がりと事例

テレワーク

皆さん、こんにちは。
携帯電話&WiFiレンタルのププルです(*^_^*)

テレワークの導入により、オンライン上でのコミュニケーションや様々なツールが取り上げられていますが、今回はVRを用いたコミュニケーションアプリやVR会議について、そして企業で活用されているケースも合わせてご紹介していきます。

VR会議とは?

VR会議とは、VR技術を用いバーチャル空間上で行われる「VR遠隔会議システム」のことです。遠隔地にいるメンバーとバーチャル空間上で会議ができるVR会議は、いま新しい働き方の手段として注目を集めています。

VR会議では、複雑なイメージの共有、高い臨場感、コミュニケーションの活性化など様々なメリットや特性を活かしながら会議を進めることが可能です。

一般向けVRアプリ

Oculus Rooms


Oculus Roomsは、Oculus VR社の提供するVR会議アプリ。現在は、Facebookの傘下となっています。
Oculus Roomsの特徴は手軽さです。機能を削ぎ落とすことで、アプリをユーザー同士の交流に特化させ、Gear VRやOculus Goといった、手軽に入手可能なVRデバイスでの動作を可能にしています。そのため、VR世界の中での自由度はやや制限されていますが、誰かと会って話すという体験の質は、非常に高いものとなっています。

対応デバイスは、サムスンのGalaxyシリーズで使えるGear VRおよび、スタンドアロンVRデバイスのOculus Goとなっています。

Oculus Rooms

https://pupuru-blog.com/vr/vrhmd-guide

AltspaceVR


AltspaceVRは、2013年にサービスが始まったVR会議の先駆け的存在で、現在はマイクロソフト社の傘下にあります。
仮想空間内では、チェスやエアホッケーなどのミニゲームを遊んだり、YouTubeを鑑賞するなどしながら、他のユーザーと交流することができます。

Oculus RiftとHTC Vive、Windows Mixed RealityといったハイエンドPC向けVRデバイスに加えて、Gear VR、DaydreamのモバイルVRにも対応しています。また、ヘッドセットがない場合でも、パソコンからアクセスすることも可能です。

AltspaceVR

Rec Room


Rec Roomは、シアトルのVRスタジオAgainst Gravityの開発するVR会議アプリです。他のサービスと比べて、ゲームを基調としたサービスとなっています。

ドッジボール、ペイントボーリング(サバイバルゲーム)、テニスなど、複数人で遊ぶためのミニゲームが数多く用意されており、マッチングした人たちと1セット数分で気軽に遊ぶことができます。新機能の追加も続々と行われており、今後が楽しみなVR会議アプリです。

対応デバイスは、Oculus RiftとHTC Vive、Windows Mixed Reality、PSVRとなります。

Rec Room

VRChat


VRChatは、Graham GaylorとJesse Joudreyによって開発され、アメリカのVRChat Inc.によって運営が行われているソーシャルVRプラットフォームです。現在はアーリーアクセス版とされ、SteamまたはOculus Storeにて無料でダウンロード可能となっています。

VRChatは、VR空間内にアバターでログインし、多人数でコミュニケーションできるソーシャVRアプリとなっており、周囲にいるプレイヤーとのボイスチャットはもちろん、自分の身体の動きをアバターに反映させ、ボディーランゲージで交流できます。ビデオ通話などとは違い、実際に会っている感覚が強いのが特徴です。

VRChatは、VRヘッドセット(VRモード)とPC(デスクトップモード)で利用可能、VRヘッドセットがなくてもデスクトップから参加可能となっています。対応VRヘッドセットは、HTC VIVE/VIVE Pro、Oculus Rift/Rift S、Oculus Quest、Windows Mixed Reality(Windows MR)系、VALVE INDEXなどと幅広く、PlayStation VRやスマートフォンなどには対応していません。

VRChat

Cluster


cluster(クラスター)は、国内のVRベンチャー、クラスターによって開発・提供されているVR会議アプリです。

clusterでは、誰でも手軽にバーチャルルームを開催したり、参加したりできます。イベントやミーティング、カンファレンスの開催など、多様な「集まる」シチュエーションに利用でき、バーチャルSNSという位置づけで様々なサービスを提供しています。法人向けプランも用意されており、国内企業開発のため、日本語でやりとりができるのも嬉しいですね。

対応デバイスは、Oculus RiftとHTC Vive、Vive Proとなっています。また、ヘッドセットがなくてもパソコンからアクセス可能です。

Cluster.

Bigscreen


Bigscreenは、BigScreen, Inc.の提供するVR会議アプリです。
その名の通り、大きなスクリーンをVRで楽しめるというのがメイン機能のアプリですが、仮想空間で他人とコミュニケーションを取る機能もあり、会議など共同しての作業もできます。

没入感のあるBigscreenでは「その場にいる感覚」をより強く感じることができ、スライドに加えて身振り手振りでの表現も可能になるため、よりリアルに情報共有が可能です。現在、一部屋に入れるのは4名までですが、人数制限が緩和されれば大規模会議に使うこともできます。現在、Bigscreenはbeta版の扱いとなっており、今後の正式版のリリースが待ち遠しいところです。

対応デバイスは、OculusGo、OculusQuest、Oculus rift s、VIVE、WindowsMR、SteamVR、VALVE INDEXとなっています。

Bigscreen

ビジネス向けVR会議システム

NEUTRANS BIZ


VR技術の活用によってリアルを超える対話を生み出すビジネス向けのVRコラボレーションサービスです。 VR空間を複数人で共有するという新たな体験が人々の創造性を刺激し、ブレストやディスカッションといった現代のビジネスシーンに必要不可欠なインタラクティブなコミュニケーションを活性化します。

VR技術を活用した独自システム構築や先端事例創出を目指した研究開発を行いたい方向けのサービスです。

NEUTRANS BIZ

rumii


rumiiは、シアトルにあるIT関連企業Doghead Simulationsが開発するビジネス向けVR会議アプリです。ホワイトボード、画面共有に加え、3Dモデルの共有も可能です。さらに、アバターや会議室のカスタマイズも可能です。機能制限版であればフリー試用が可能で、機能をすべて使える有料プランは月々14.99ドルとなります。

対応デバイスは、HTC Vive、Oculus Rift、Windows Mixed RealityといったPC向けVRデバイスに加えて、Windows PC、Android OS、Mac OSといった非VR端末でも動作するようです。

rumii

VIVE Sync


2020年の5月上旬にリリースされたVive Syncは、VRゴーグルを開発しているHTC社が提供する会議アプリです。現在ベータ版であり、これから機能が充実していくとのことで、期待が膨らむVRアプリでもあります。

VIVE SyncはVR空間内で共同作業や会議を行う事ができます、また、アバターを細やかに設定可能で、ビジネスフォーマルスタイルでの参加も可能です。VIVE Syncには2つの特徴があり、セキュリティと共同作業のしやすさに特化しています。Office365にも対応しており、会議から実作業までのシームレスな流れを実現する事が可能です。音声認識による議事録作成機能やスクリーンショットなどの撮影機能もあり、VR世界の情報をフレキシブルに活用することができます。最大20人の接続ができ、3Dモデルの共有も可能となっています。

VIVE Sync

桜花広場


Oculus Go向けVR会議システム「桜花広場」は、仮想の会議室にメンバーが一緒に入って話すシステムです。グラフィックの親しみやすさは、どこか懐かしさも感じさせます…。

2018年以降、「Oculus Go」「Oculus Quest」などの低価格で手軽なVR用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)が出てきたこともあり、「VR HMDをかぶって簡単に会議ができるサービス」を検討する人々が出始めた。桜花広場もそうしたサービスの1つであり、桜花氏自身が「世の中から出社をなくす」をスローガンに開発を進めているVR会議システムです。

桜花広場自体は、Amazonでダウンロード版が販売されており、Oculus GoやOculus RiftなどのHMDや、Windows PCで利用できます。
桜花広場

導入事例

NEC

NECはNECマネジメントソリューションと提携し、働き方改革の一環として、AIを活用したVR会議の実証実験を2018年10月から2019年3月まで行いました。また、NECが提供する「法人VRソリューション」の新コンテンツとして2019年度の提供を目指し、2020年の現在では、VRを活用した様々なサービスの提供と共に、複数拠点からVR空間にログインし、TV会議では実現の難しい遠隔地同市での「経験」の共有を可能にする「遠隔コミュニケーション」をリリースしています。

NECマネジメントパートナー全社、拠点とのリモート会議、プロモーション企画会議、現場革新ワークショップ、サービス審議会などの様々な業務に活用されており、展示会のレイアウト設計や現場説明など、3Dモデルや実際の360°画像を利用することで、より臨場感の高いプレゼンテーションやインタラクティブなコミュニケーションを可能にしています。

NEC VR現場体感分析ソリューション・活用イメージ

NTTデータ


NTTデータは、研究開発の一分野として、VR(仮想現実)を活用した会議システムを開発しています。
NTTデータが開発を進めている「VR遠隔会議」システムの実用化を、2020年での社内リリースを目処に進めています。

筑波大学との共同研究をもとに開発したVR遠隔会議システムに加え、AIを活用することで音声認識や翻訳など多様な機能拡張を行いました。
また、最新のDATA INSIGHTではアバター上に利用者の感情を表現することができれば、VR空間でのコミュニケーションの質的向上とともに人とシステム間のインターフェイスの高度化につながるとして、感情の測定、分類/定量化を行い、アバター上で表現するという手法を紹介しています。

NTT DATA VR空間における感情表現

リコー


株式会社リコーではTV・web会議システム「RICOH Unifired Communication System」と360°カメラ「RICOH THETA」を組み合わせ、現場の空間を丸ごと共有できる会議システム「RICOH Unifired Communication System 360 VR Live」を2019年5月23日に提供を開始しました。

受信側で自由に画像を動かし、全体を見回したり見たい部分をズームアップしてビジュアルコミュニケーション。臨場感のあるライブ映像を、カンタンにさまざまな用途で活用できます。VR会議だけではない、さまざまな場面で360度の世界をリアルタイムに共有できるRICOH UCSシステムです。

RICOH UCS 360 VR Live

https://pupuru-blog.com/vr/360camera

eXp Realty


アメリカの不動産仲介会社「eXp Realty」は現実にはほぼオフィスを持たず、バーチャルオフィスを活用することで、仲介取引手数料を下げ急成長を支える新しいビジネスモデルを構築しています。従業員や建築業者、不動産エージェントといった関係者は全員がバーチャル世界で会議をし、教育や研修を受けています。

また、オンライン上で会議をするだけではなく、湖やサッカー場、フリースペースなど休息の場も設けることで、コミュニケーションの活性化を図っています。
今後様々な業界で、eXp Realty社のようなバーチャルオフィスの形態が進んでいくと思われます。

eXp Realty

まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、テレワークの急速な導入に伴い遠隔での会議やコミュニケーションが促進した流れをくみ、VR会議システムと導入事例をご紹介しました。

VR会議は働き方改革の一環であるリモートワークのソリューション、テレワークの促進ツールとして、大きな注目を集めており、今回の事例のように多くの企業で導入の取り組みがなされています。

「VR会議」では、実際に会っているかのような高い臨場感に加え、ビジュアルイメージの共有、アバターによるコミュニケーションの活性化など、これまでのビデオ会議やチャット等と比べて多くのメリットがあります。

今回紹介したような事例を初めとして、今後様々な業界で「VR会議」の導入が進んでいくと思われます。また、展示会が減っている昨今では、リモート展示会としてのVR活用も引き合いに出ており、活用シーンも多岐に渡っていきますね。


 

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