皆さんこんにちは。
通信機器レンタルのププルです。
とつぜんですが、日本のキャッシュレス決済の比率をご存知でしょうか?
キャッシュレス決済は「現金以外」での決済を指します。
2016年の諸外国のデータですが、下記となっております。
他の先進国が続々と50%以上のキャッシュレス決済比率となっているのと比べると、日本の約20%というのは低い数字のようです。
日本ではカード決済などの手数料の高さも普及の妨げになっているのかもしれませんが、逆に多くのメリットもあります。
例えば店舗側では
- 会計ミスや人為的なミスを防ぐことができる。
- インバウンド需要の取り込み など
消費者側には
- 盗難・紛失のリスクが少ない
(仮に盗難されてもスマホにかかったロックを解除しない限りは支払うことができません。) - 外部のシステムとの連携(帳簿アプリなどとの連携も簡単です。)
などなど…消費者側のメリットは店舗の売り上げにもつながります。
また経産省の調査によると、現金決済によってこんな問題があるようです。
- 95%の企業において、毎日1回/台以上のレジ現金残高確認作業が発生している。
- 「レジ現金残高の確認作業」に、最も時間が費やされている。
- 現金決済インフラを維持するために、年間約1兆円を超える直接コストが発生している。
参考:経済産業省
国としてもキャッシュレスは推進していきたい事項のようでこれから広まっていきそうな予感がしています!
クレジットカード決済だけでなく、スマホを利用した決済も誕生し、店舗側も特別な機器の導入の必要なく、スマホやタブレット1台用意すれば受け入れられるようになっています。
店舗側の導入の敷居が低くなっていくことでこれから徐々に普及していくかもしれませんね。
今回は今後スタンダードとなっていきそうなスマホ決済アプリをいくつか紹介します!
1.Origami Pay
OrigamiはQRコード/Bluetooth を使ったスマホ支払アプリです。
利用者(お客さん側)は事前にOrigamiアプリをインストールして、クレジットカードなどを登録します。
支払方法としてはQRコード決済とかざして決済の2種類があり、
QRコード決済の場合
⇒ 店舗用のQRコードが記載されたPOPをレジ横などに設置する。
⇒ お客さん側はカメラでQRコードを読み取ることで、「店舗へ〇〇円払う」 という画面に遷移します。
⇒ 支払金額を入力すると決済が完了。支払完了画面を見せて、商品を受け取ります。
かざして決済(Bluetooth)の場合
⇒ 店舗側がお客さんに支払ってもらう金額を入力(例:100円)
⇒ すると、「100円を店舗Aに支払います」という画面が生成される
⇒ 画面をお客さんに提示し、お客さん側が自身のスマホをその画面にかざすことで決済が完了。(BluetoothをONにしておく必要があります。)
支払店舗は20000店を突破し、日本国内ではかなり浸透してきているアプリです。
Origamiのメリットは店舗側にもあり、お客さんのスマホにプロモーションの情報のプッシュ通知等も流すことができます。
ちなみに決済音はサカナクションの山口一郎さんが手がけたそうですよ。
Origamiイメージビデオ。
制作はTANGRAM、音楽はサカナクションの山口一郎氏が発起人となるプロジェクト「NF」が担当しています。ぜひご覧ください。 pic.twitter.com/gILFaQyXo5— Origami (@origami) 2018年4月5日
2.LINE Pay
LINE Payは言わずと知れたコミュニケーションアプリ、「LINE」の支払いアプリです。
決済機能はLINEのアプリ内に「ウォレット」という項目で既に組み込まれているので、
LINEを使用している人であれば新たにストアから専用アプリをダウンロードしてくる必要はありません。
支払方法はデビットカード決済と、コード決済があります。
LINEPayのデビットカードは誰でも無料で申し込むことができます。
・デビットカード決済の場合
⇒ LINEのウォレット画面からデビットカードへチャージする。
⇒ チャージは数秒で完了し、カード自体はJCBなのでクレジットカード加盟店であればほとんどの場所で使えます。
・コード決済の場合
⇒ レジ横のディスプレイにコードが表示されます(バーコード/QRコード)
⇒ カメラでコードを読み取ることで決済が完了します。
どちらも現金決済よりもスピーディにでき、かつ購入履歴等がアプリで確認できたりします。
大手ではローソンがLINEPayのコード決済を導入しました。
また、LINEPAYでは送金や割り勘も行うことができるのも大きなポイントです。
「支払」と「コミュニケーション」はどちらも日常的な行動ですが、
それを同一のプラットフォーム内に集約できていることはLINEの強みです。
後述の中国のWechatPayのようにトークアプリから波及して、キャッシュレス文化を爆発的に進めるかもしれません。
3.WeChatPay/AliPay
中国ではモバイル決済率が98%にも達しているとも言われています。
その中でも大きな割合を占めているのがQR決済です。
WeChatPay/AliPayは既に中国では支払のスタンダードとなっています。
QR決済は、「導入のコストが不要(もしくは極めて少ない)」というのが最大の強みです。
おサイフケータイのFelicaも利用するのに専用のリーダーやPOSが必要であったりしますが、
店舗サイドはスマートフォンやタブレット1台でアプリさえダウンロードすればすぐ導入できます。
また、お客さん側もアプリだけあれば問題ないので、中国では当時の偽札対策と相まって爆発的に普及していったようです。
日本のOrigamiやLINEPayにも同様のQR決済の機能は搭載されていますが、
日本でWechat/Alipayの受け入れ体制を持つことで、年間約1000万人の中華圏の需要が圧倒的に取り込みやすくなります。
こちらもローソンがAlipayを全店で導入しています。
インバウンド集客に力を入れたい事業者さんは検討してみるのもいいかもしれません。
以上、3点紹介しましたが、キャッシュレス決済含むFintechの分野は本当に目まぐるしいスピードで新しいものが生まれており、数年後には全く予想してなかったものがスタンダードなっている可能性もあります。
これからが楽しみですね!
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