Wi-Fi環境は、私たちの生活にとって欠かせない時代になっています。
さまざまなシーンでWi-Fiによる無線通信が必要とされていますが、法人でのWi-Fi環境の導入時にどのサービスを選んだら良いか悩んでしまうことがあるでしょう。
この記事では、法人向けWi-Fiサービスの種類と選び方を解説します。
目次
法人向けWi-Fiサービスの種類
法人向けサービスとして提供されているWi-Fiは4種類に分けられます。
それぞれの特徴を簡単に確認しておきましょう。
固定回線+無線LANルーター
光回線などの固定回線をオフィスに引き込んで契約し、無線LANルーターをするシステムの法人向けWi-Fiサービスはよく用いられています。
安定した高速回線を常時利用できるのが特徴です。
工事不要の設置型Wi-Fi
設置型Wi-Fiは、光回線の引き込みなどの工事なしで利用できる法人向けWi-Fiサービスです。
デバイスが届いたら、コンセントにつないで接続設定をするだけで利用できる簡便なシステムになっています。
モバイルWi-Fi/ポケットWi-Fi
モバイルWi-FiやポケットWi-Fiは、持ち歩いてどこでも利用できるWi-Fiサービスです。
4GやWiMAXなどのネットワークに接続できる場所なら快適に使えます。
Wi-Fiスポットの契約
法人向けのWi-Fiスポットサービスは、公衆Wi-Fiを利用できるサービスです。
サービス提供業者の管轄しているWi-Fiスポットを無料で利用できるようになります。
【ケース別】法人向けWi-Fiの選び方
法人向けWi-Fiサービスの中で、どれが適しているのかをケース別にまとめました。
選び方のポイントがわかるので詳しく見ていきましょう。
社内で安定して使えるWi-Fi環境が欲しいケース
Wi-Fiを社内で安定して利用したいときには、光回線などを引き込んで無線LANルーターを設置するのが最も快適です。
回線速度が安定するので業務を妨げることがありません。
法人向けのWi-Fiでは、定期的にメンテナンスをしてもらうサポートも受けられるサービスがあります。
リモートワークやサテライトオフィスでWi-Fi環境を整えたいケース
リモートワークやサテライトオフィスでのWi-Fi環境の整備には、設置型Wi-Fiがおすすめです。
特に工事をする必要がなく、すぐに使い始められるのが設置型Wi-Fiのメリットだからです。
回線速度の限界がある場合もありますが、少人数での利用なら快適に利用できます。
外勤のときに使えるWi-Fiが必要なケース
外勤でWi-Fi環境が必要なときにはモバイルWi-Fiがおすすめです。
いつでもどこでも利用できるメリットがあるからです。
外出先でときどきインターネット環境で作業が必要という程度の場合には、Wi-Fiスポットの契約をするのも便利な方法でしょう。
法人向けモバイルWi-Fiを選ぶときのチェックポイント
モバイルWi-Fiの契約は汎用性が高いのでおすすめです。
リモートワークなどのときにモバイルWi-Fiで済ませることができます。
また、Wi-Fi環境が一時的に必要なときにも短期レンタルで手配できるので便利です。
法人向けモバイルWi-Fiに興味を持った人のために、利用時のチェックポイントを解説します。
通信速度
法人向けモバイルWi-Fiを選ぶときには、通信速度が業務に必要な範囲に入っていることを確認しましょう。
電話会議などで使用する場合には、3Mbps~5Mbpsくらいの速度が必要です。
メールやチャット程度であれば1Mbps未満でも問題なく利用できます。
データ容量
モバイルWi-Fiではデータ容量をオーバーすると、速度制限がかかることが多くなっています。
期間ごとの必要なデータ容量を確認して契約しましょう。
月間50GBが目安で、これは電話会議で75時間、メールで1千万通程度を処理できる容量です。
接続可能数
一つのモバイルWi-Fi端末で何台まで接続できるかを確認しましょう。
外勤で一人で使う場合には大きな問題になりませんが、オフィスで使用する場合には接続可能数に合わせて複数台の端末を契約する必要があります。
契約台数
法人向けのモバイルWi-Fiサービスでは、契約台数によって料金が変わります。
契約台数が多くなるにつれて、ボリュームディスカウントのような割引が適用される場合があり台数が多いほど1台あたりのコストが下げられます。
しかし、料金が台数に純粋に比例するわけではないため、料金体系を比較検討することが肝心です。
自社のニーズや予算に最適なプランを選択しましょう。
まとめ
法人向けWi-Fiは固定回線を利用する方法、設置型Wi-Fiを契約する方法、モバイルWi-Fiを使用する方法、公衆Wi-Fiスポットを契約する方法があります。
オフィスで快適なWi-Fi環境を作るなら、固定回線を引き込むのがおすすめです。
汎用性が高いのはモバイルWi-Fiで、オフィスでも外勤でも利用できます。
通信速度やデータ容量の制限があることが多いので、利用状況に合わせてサービスを選定しましょう。
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