ププルでは株式会社Teamieと協力関係を樹立しています。
チームビルディングにVRを生かすTeamieのサービスは、大手企業でも導入事例が増えてきています。
Teamieの代表を務められている納土様にインタビューの機会をいただきましたので、今回は納土様の事業に対する思いやププルの利用に至った背景をご紹介します。
インタビュアー:御社ではVRによるチームビルディングのサービスを提供されていると伺っています。まずはチームビルディングについてご説明いただけますでしょうか。
納土様:チームビルディングはシンプルに本当のチームとして、パフォーマンスを高めていくためのサービスです。
一般的にはチームビルディングアクティビティと言われるケースが多く、何かしらの活動を通してチームの関係性を深く深めていく目的を持っています。
日本ではチームビルディングはまだ全然主流ではなく、サービスを提供している企業は10社以下だと思います。
企業研修の延長線上でチームビルディングをすることはありますが、海外ではチームビルディングやトレーニングを研修とは別で考えています。
日本でもチームビルディングをこれから広めたいと思いましてこの会社を起ち上げました。
インタビュアー:御社でのVRによるチームビルディングとはどのようなイメージでしょうか。面白いコンテンツがあって模擬体験ができるという感じでしょうか。
納土様:そうですね。例えばネットフリックスでペーパーハウスという、スペインの人気ドラマを韓国リメイクした作品がありますが、これなんかゲーム性というか世界観が近いと思います。
インタビュアー:ありがとうございます。やはり「一緒に何かやる」という体験が、チームを強くするみたいなそういう形で認識は合ってますでしょうか?
納土様:はいおっしゃる通りでして、チームでの体験を通すことがチームを強くします。
チームに多様性のある人たちが集まっている中で、円滑なコミュニケーションを取りたい、チームでの問題解決力を高めたいといったご要望でご依頼をいただくことが多いです。
また、楽しかったで終わるのではなく、体験や経験のプラスアルファとして振り返りが重要です。
ファシリテーターによってグループ形式、ワークショップ形式で振り返りをしていきます。
そして、気づきを仕事に生かすという形が多いですね。
インタビュアー:ププルとのご契約をいただいた経緯について簡単にお伺いしてもよろしいでしょうか。
納土様:ププルさんがタブレットや、周辺の機材についてレンタルを取り扱っていらっしゃることが弊社のビジネスと親和性が高いと考えました。
VRやARの機器を使って、企業向けのチームビルディングサービスを提供している弊社とのコラボができるのではないかと思い契約に至りました。
弊社で必要があったときにVR機材をププルさんからレンタルし、ププルさんからタブレットやVR機材のレンタルがあったときに弊社を紹介していただくという両方の形で、関わらせていただいています。
インタビュアー:御社のサービスはどのようなタイミングでの導入事例が多いのでしょうか。
納土様:一番多いのは、キックオフミーティングやオフサイトミーティングのときです。
ミーティングの1パートとしてチームビルディングをしたいというご依頼をいただくことが多いですね。
インタビュアー:企業様ではどのような課題感を持っているのか具体的にお伺いできますか。
納土様:ハイブリッドやテレワークでのコミュニケーションを加速させたいという課題感を持っていることが多いですね。
入口は「VRチームビルディング?なにそれ?」みたいな興味のことが多いです。
チームビルディングをしようと決めて、VRとチームビルディングというサービスが見つかったから問い合わせてみたということもよくあります。
企業では問い合わせをするときに、先にチームビルディングを通してやることが決まっています。
そのときにヒアリングをして深堀りして、良いカリキュラムや良い内容にしていくアプローチがほとんどです。
インタビュアー:チームビルディングの規模はどの程度なのでしょうか。大きな会場で開催されている事例もあるようですが。
納土様:弊社で過去に一番少なかったのは6名程度です。
一番多かったのは、ちょうど先週の金曜日に岡山県で開催したときで220名ほどでした。
当初は300名の予定でしたが、お仕事の都合などでどんどん減ってしまって最終的に220名になったのですが、理論上では500名とか1,000名でもチームビルディングができると思っています。
インタビュアー:チームビルディングをVRで届けようと思われたのはなぜでしょうか。御社の事業を始めた経緯を教えてください。
納土様:私は 2019年の夏までオーストラリアにいまして、そのときに本でVRを使った研究を見たのがきっかけになりました。
この実験ではVRゴーグルによる仮想空間によって、ガリガリで非力な少年に筋肉隆々な身体を体験させたんです。
実際はガリガリなのに、VRゴーグルを通して見る自分の体は筋肉がある様に見えるだけです。
すると、彼はVRゴーグルなしでは持ち上げられなかったダンベルを、VRゴーグルを付けて仮想空間を作り上げたら持ててしまったのです。
研修や組織開発のコンサルティングの体験、経験をしていた私にとってこのような面白い実験がインスピレーションになりました。
今まで言葉、言語で伝えて研修をしてきたけれど、人の認知と能力、認知と行動で世の中が構成されているということに気付きました。
そこからいわゆる能力開発と言われる研修などを仮想空間の中で作ったら、すごい効果のあるサービスになるだろうという想いがあってVRに着目しました。
インタビュアー:VRを生かしてやりたいと思われていることについてもう少し詳しく利かせていただけますでしょうか。
納土様:この会社を起ち上げたのは、相手に対するポジティブな感情を抱く気持ちと、自己肯定感を高められるサービスを作りたいと思ったからです。
仮想空間の中でいろんなアクティビティをしていくと、いろんな自分の強みを生かしたアバターができます。
「この人ってこういう強みがあるんだ」という気付きが生まれるようにしたいと思っていますが、現在ではまだデバイスと技術、それに資金力の問題もあってできていないです。
今のVRのチームビルディングは、ゲーム性のあるサービスとして落ち着いている状況となています。
インタビュアー:なるほど。御社のチームビルディングを利用した企業からはどのような感想がありますか。
納土様:楽しかったというのが一番大きいです。
あの人の意外と知らない一面を知ることができた、今まで見られなかったことが理解できるようになったという感想が多いですね。
コミュニケーションが円滑になったという感想もよくいただいています。
インタビュアー:ププルでも実際に使用されたとお伺いしています。木村様、実際に使われてみてどのような感じでしたか。
木村:本当にやる前とやった後で普段と違うという印象を受けました。
普段は会話に積極的ではない社員が笑顔で笑っていて、和気あいあいとした雰囲気ができていました。
すごい効果だったと思います。
私も前半に参加してみて、社員の普段見えない一面が見えるという実感がありました。
みんなで協力し合える雰囲気ができて楽しかったし、何かステップアップしたのかなというイメージも湧いています。
インタビュアー:築かれてきた関係性をほぐすような効果もありそうですね。どのような思いを込めてVRのチームビルディングのサービスを続けていらっしゃるのですか。
納土様:そうですね。お互いに対してポジティブな面に光を当てていきたいと思ったのがこの会社を始めた経緯にあります。
体育会系の研修もやったこともあって、昔は結構ひどい状況だったんですよね。自分の課題と向き合って、それをどう克服するかといったこともやってきました。
でも人はやはり太陽と北極のどちらを選ぶかといったら、太陽の光を浴び続けていればいい人生に転換していくのではないかと思います。
そのためにポジティブアプローチとなるサービスを提供していきたいという想いです。
インタビュアー:最後に今後のププルさんとのパートナー関係についてご希望やご展望がありましたら教えてください。
納土様:ププルさんでお会いする方がみんな素敵なので、シンプルに何かいっしょにやりたいなと常々思っています。
理想の形としてはお互いの強みを生かせることがしたいですよね。
ププルさんの信頼・信用と機材調達やオペレーション支援を、ハード・ソフトの組み合わせで協力していけたら良いと思っています。
さらに、VRやタブレットのような身近な技術を活用した、攻めの事業展開にも興味があります。
まだまだVRは認知はされてきたけれど、実際に体験するというところまでにはなっていないんですよね。
この前のチームビルディングでお話した220人の方の中で、VRを体験した人はわずか10人という事実に驚いたということがありました。
ププルさんは既にVRのレンタルなどを行っていると聞いていますが、より身近なものにするために、企業向けのBtoBアプローチを一緒に考えたいと思います。
そして将来的には、一緒にコンテンツを作成し、価値のある面白いサービスを提供できれば最高ですね。
インタビュアー:ありがとうございます。はい、何かVRに関連することを一緒に進められたらいいですよね。ぜひ今後ともよろしくお願いいたします。納士様ありがとうございました。
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