こんにちは。ププルインターナショナルです。
今回はスマホのデュアルSIMについて記事を書きたいと思います。
ご記憶に新しい人も多いと思いますが先日、携帯会社による通信障害が相次いで発生致しました。7/2にKDDIで全国的な携帯機器の通信障害、その後NTTドコモでもモバイルインターネット通信障害が発生致しました。
毎日使えると当たり前に思っているスマホですがこれらの通信障害は今後も起きると考えられます。
そんな通信障害の事前対応策として今注目を浴びているのがデュアルSIMになります。
デュアルSIMという機能を使うことで通信障害時にスマホが使えなくなるリスクを分散することができます。デュアルSIMは基本的にSIMフリー端末を使うことになるのですがSIMフリーについては以前書いた以下の記事をご参照ください。
目次
デュアルSIMとは
デュアルSIMとは1台のスマートフォンにSIMカードを2枚挿入できる機能のことを指し、日本では2013年ごろからデュアルSIMの普及が始まりiPhoneシリーズはXSやXRから使用できるようになりました。
SIMの種類
現在SIMは大きく分けてスマホに直接挿すタイプのnanoSIMとスマホに内蔵されているeSIMの2種類があります。
nanoSIM
現在最も普及しているタイプのSIMで直接スマホに挿すことで使用できます。nanoという名前の通りSIMカードの中では最も小さく、これ以上小さく作ることはできないと言われています。
eSIM
スマホに直接埋め込まれているSIMになります。nanoSIMは通常、SIMの内容を書き換えることはできませんがeSIMは通信事業者がオンライン上で内容を書き換える事ができますので自宅にいても手続きができるようになりました。デュアルSIMですがこのeSIMができたことにより多くの人へ普及しやすくなりました。
デュアルSIMの中にも種類があり簡単に説明したいと思います。
デュアルSIMの種類
DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)
2枚のSIMうちの1枚がインターネットに繋がっており、もう一方を使う際は手動での切り替え操作が必要になります。同時にネットワークに繋げた状態にすることはできないため有効にしている片方のSIMの電話番号でしか電話を受け取ることができません。
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
挿入しているSIMの手動での切り替え操作が必要なく、2枚のSIM両方が常に通信されている状態の為、両方のSIMから電話にでることができます。ただし片方の回線は3Gになります。
片方のSIMで電話をしている際にもう一方のSIMで通信を行うことはできません。
DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)
DSDSにできなかった両方のSIMの4G通信可能を実現しています。しかしDSDSと同じく片方のSIMで電話をしている際にもう一方のSIMで通信を行うことはできません。
DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)
DSDVにできなかった片方のSIMで電話をしている際にもう1方のSIMで通信を行うことを可能としています。
表1:デュアルSIMの種類別機能
両方のSIMの常時通信 | 両方のSIMの4G通信 | 電話とデータSIMの同時通信 | |
DSSS | × | × | × |
DSDS | 〇 | × | × |
DSDV | 〇 | 〇 | × |
DSDA | 〇 | 〇 | 〇 |
アルファベットが並び分かりづらいですが現在のデュアルSIMの主流はDSDSになります。iPhone13シリーズもこちらの規格になっています。
Appleの公式サイトの情報になります。
国内ではDSDAは、ほとんど普及していません。
最新機種は、ほぼデュアルSIMに対応しているとはいえ、ご利用前に使いたい端末がデュアルSIMに対応しているかどうかは事前に確認しておきましょう。
デュアルSIM活用方法
デュアルSIMの概要は説明しましたのでここから具体的な活用方法を説明いたします。
通信障害時の対策
冒頭にも書きましたが7/2のKDDIの全国的な通信障害や7/7のNTTドコモのモバイルインターネット通信障害などをうけ保険的な活用方法も見出されてきています。
違うキャリア同士のSIMを持つことで1つのキャリア通信が使えない状況でも、もう一方の違うキャリアで通信を行えるようにすることで通信が全く使えなくなるというリスクを分散することができます。(例えばauとdocomo、ソフトバンクとauなど)
個人用と仕事用で電話番号をわける
先述した通りデュアルSIMとは1つの端末に2つのSIMを挿入できる機能のことなので電話番号を2つ取得することができます。例えば個人用と仕事用で電話番号を分ける時、新しく仕事用の端末を購入する必要がないので費用を抑えることができます。
音声SIMとデータSIMをわける
最近ではMVNO(格安スマホ通信事業者)などが販売している通話専用SIMやデータ専用SIMが流通していますのでうまく掛け合わせれば1つの大手キャリアでまとめるより費用を抑えられる場合があります。選択肢が増えるのはいいことですね!
海外利用時に使う
海外渡航時にインターネット通信を行う場合ポケットWi-Fiや現地のフリーWi-Fiを使用する事が多いと思います。というのも現地の回線を国内用スマホで通信するローミングを使うと高額な請求をされることがあります。それは電話についても同じことが言えますがそんな時に現地の安価なSIMを購入し2枚目のSIMとして自身のスマホに挿入することで費用を抑えることができます。更にeSIMならば自身のスマホにダウンロードしてその場ですぐに使うこともできます。
海外に頻繫に行かれる方は一度試してみてはいかがでしょうか?
デュアルSIMのおすすめ組み合わせ
一例といたしましてahamoと楽天の組み合わせをご紹介したいと思います。
ahamoはドコモが提供しているオンライン専用で申込める携帯プランです。
プラン内容は20GB/月のデータを使用でき、国内通話料金も5分間無料、海外でも国内利用量分と合わせてデータを20GBまで使用できます。月額2970円(税込)
楽天はRakutenUN-LIMIT Ⅶというプランを展開しています。データは利用料に応じて変動しますが国内通話料は無料となります。←楽天専用アプリを使って通話した場合
料金はデータ利用料に応じて無料~3278円(税込)になります。
表2:RakutenUN-LIMIT Ⅶのデータ利用量に応じた料金別表
データ容量(GB) | 1GBまで | 3GBまで | 20GBまで | 無制限 |
料金(税込) | 無料 | 1078円 | 2178円 | 3278円 |
今回のように通信障害が発生した場合もNTTと楽天回線を使い分けることで全く通信できない状態を防ぐことができます。
ahamoをデータ通信専用とし楽天を電話専用とすればデータ容量を20GBまで使用かつ通話料を実質無料としてご利用できます。
表3:ahamoとRakutenUN-LIMIT Ⅶのプラン比較
データ容量/月 | 通話料金 | 海外データ利用料 | |
ahamo | 20GB | 5分間まで無料 | 20GBまで(国内容量分とあわせて) |
RakutenUN-LIMIT Ⅶ | 無制限 | 無料 | 2GBまで無料 |
RakutenUN-LIMITⅦの1GBまで無料プランは2022年10月31日までのプランとなりますのでご注意ください。以下楽天の公式サイトになります。
デュアルSIMを使用する上での注意点
デュアルSIMにすることでデメリットは、ほとんどないと考えられますが気を付けなければならないことはあります。
SDカードのスロットが使えなくなる場合がある
nanoSIMカードを2枚挿入する端末の場合、一方の差し込み口がSDカードのスロットであることも多く、スマホにSDカードを挿入できなくなりますので注意が必要です。
通信障害時の対策として使う際に気を付けること
例えば1つ目にauのSIMを指していて2枚目にUQモバイルのSIMを指した場合、どちらも使用している回線はauの回線となってしまいますので通信障害が発生した場合にどちらも使えなくなってしまいます。
更に注意して欲しいのは楽天回線を使う場合ですが楽天は一部パートナー回線としてau回線を使用しているエリアがありますので注意が必要です。実際に楽天回線も先日のKDDI通信障害の影響を受けています。
楽天回線だけでなく通信事業者を選べるMVNOにも同じことが言え、使用している回線を調べることが必要です。
いかがでしょうか。
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