ププルの今期の目標はブランディングとマーケティングの強化 「困った」のあるお客様にとっての情報提供を積極展開

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ププルでは新社長の就任に伴って改革を進めています。

今回は社長、会長、専務の同席の下で、ププルの今期の目標についての対談をご紹介します。

携帯電話レンタル業の市場を開拓した会長・専務と、新社長の関聖子が掲げる目標の詳細とその背景をお送りします。

インタビュアー:まずは関社長に簡単に今期の目標についてお話しいただけますか。

社長:今までのププルのイメージを新しくしたいと考えております。

山本さんに参加いただいて営業活動を開始しました。今期はブランディングとマーケティングも強化していきます。

社員にもププルで働く理由や、ププルのサービスに需要がある理由を考えて意識しながら仕事をするように周知させてブランディングを頑張っていきたいと思っております。

インタビュアー:営業活動をせずともお仕事がどんどん来ていた背景についてお伺いします。関会長にお伺いしたいのですが、御社はどのような強みをお持ちだったのでしょうか。

 会長:こちらからアプローチするのではなく、お客様がネットで探して問い合わせをいただくシステムを当初から提供していたからです。

私は27~28年前に携帯電話が非常に売れ出したときから今のコア事業の携帯電話、スマホ、その他の通信情報機器のレンタルに市場があると感じておりました。

専務の提案でホームページに「借りたい方はお問い合わせください」というページを作成して発信をしたら、大手企業や官公庁からの借りたいという要請がありました。

その後もほぼ営業活動をすることなく20数年間続いてきました。

インタビュアー:当初からホームページでの宣伝を考えていらしたのですか?

専務:最初はパンフレットなどのアナログな方法を考えましたが、全然広がりませんでした。

それでGoogleで「携帯電話」「レンタル」などの検索キーワードを入れてホームページを作ったところ、大手会社や官公庁から検索してもらえるようになり、現在のNTTドコモ、ソフトバンクと接点ができました

会長:JTB、JR、東京電力などの大手企業のニーズがあり、きちんとした提案ができれば良いことがわかりました。

官公庁の選挙での本部報告に携帯電話のニーズがあると私はわかっていましたので、提案をし始めました。

修学旅行でもニーズがあると考えられましたので各旅行会社や学校に提案をしていきました。

インタビュアー:御社は市場を開拓してきた第一人者ということですね。

会長:はい。自分でマーケットを作り、新しいものに挑戦してきました。

真似はビジネスではないと思っています。

うまくいかなくても挑戦していくことで携帯電話レンタルがスタートしました。

もちろん当初は順調ではありませんでしたが、レンタルのニーズはありました。

JTBやJALから問い合わせをいただいた方は感性の良い方でよく理解されていました。

仕事では個人の携帯電話は個人情報そのものなので使わせたくないですよね。

通話料などの経費精算の処理についてもレンタルなら合理的にできます。

個人のものに依存しない合理的な使い方を世の中に提案して受け入れられるには大変な時間がかかりました。

インタビュアー:いつ頃に携帯電話レンタル市場が認知されたと感じられましたか?

会長:10年くらいでした。ただ、ここで重要なのが携帯電話レンタルはただのモノ貸しではないことです。

私は通信環境の空間を貸し出しました。ハードウェアを取り扱うモノのレンタル会社が携帯電話をレンタルしないのは、回線の基本料金がかかるからです。

モノのレンタルでもランニングコストとして倉庫代などがかかりますが、携帯電話レンタルでは金額が大きく、貸さなくてもお金が出ていきます。

モノのレンタル会社がやらないくらいのリスクを取って取り組んできたことでビジネスモデルができました。

インタビュアー:御社でしかできない強みができたわけでしょうか。

会長:いえ違います。弊社だけでなく誰でもできることです。

ただ、ランニングコストだけにならないように、マーケットを作っていかないと収益になりません。

マーケットを作ることが一番重要です。弊社はレッドオーシャンではないところで市場作りをしてきました。

インタビュアー:御社が認識している競合他社はほとんどないということでしょうか。

会長:競合他社がないわけではありません。ただ、あまり意識せずにププルのサービスを徹底的に追求してきました。

競合他社を徹底的に調べて振り回されると、顧客に対してのププルの独創的なサービス、アイデンティティがなくなってしまいます。

私はブランディングやマーケティングについて頭の中で整理できません。

聖子社長には、両者を一体化してププルのレンタルの仕組みを世の中にわかりやすく薦めてもらうのが役目だと思います。

そのための基盤を私と専務が築いてきたという自負はあります。

インタビュアー:次に関社長にお伺いします。今期の目標としてマーケティングとブランディングに注力するとおっしゃっていました。今後について具体的なイメージはございますか。

社長:ププルがBtoBで勝負しているイメージを広められるように周知を強化したいと考えています。

携帯電話レンタルは、BtoC向けのサービスとイメージされている方が多いと思います。レンタカーと同じくらいの感覚で携帯電話レンタルをBtoBのサービスにしたいと考えています。

現状としてはホームページでのサービスの周知などの弱い部分を強化していきます。

インタビュアー:今後もまだ顧客教育が必要ということですね。

会長:まだまだ顧客教育が必要です。コロナの影響を受けて携帯電話レンタルが知られるようになったと思います。

リモートで働き方が当たり前になってきて、携帯電話だけでなくWi-FiやPCもレンタルの認知度が広がったと感じています。

インタビュアー:携帯電話レンタルの市場規模はどの程度かイメージはございますか。

会長:市場の全体規模は、潜在的には500億円くらいはあるだろうと考えています。

弊社は売上ベースでは全体の1~2%かなという感じです。

それにアプリケーションや新しいサービスを乗せていくと2倍~3倍くらいの市場があると感覚的には思います。

インタビュアー:潜在的な企業に認知させる方法について、今後どのようなお考えでしょうか。

会長:積極的に情報発信をして、困っているお客様の方に弊社のページを知っていただくことです。

常に最新のレンタルの情報、社会の情勢や動向にマッチングしたような使い方の情報を発信します。

もっとシンプルにコミュニケーションが取れるツールやアプリケーションを、ソフトウェアと一体化させてご提供します。

デジタルの世界を日常的に使い込んでいる関社長はじめ、社員が知恵を絞って積極的に新しい市場を考えてくれるだろうと思っています。

インタビュアー:コロナに入ってお客様の業界に変化はございましたか?

会長:コロナになった2020年にはインバウンドのWi-Fiのところで全部キャンセルになって返金することもありました。

しかし、その後、PCR検査やワクチン接種の場所での問い合わせや、業務連絡のツールとして自治体の違う部署の方から受注をいただきました。

各民間企業でのリモートワークで使っていただけるシーンが出てくると期待していましたが、中小企業による利用ブームにはなりませんでした。

一番大きかったのはPCR検査やワクチンの対応をしていた自治体でした。

インタビュアー:今後、御社としてレンタルを取り入れると予測されている業界や業種はございますか?

専務:保健所はレンタルを取り入れるというイメージはありましたが、コロナによる市場はいつもとは何か違う気がします。

弊社では必要とされてご相談をいただいているので、横展開で広げられるかなと思います。

会長:私たちは「こういうシーンでお使いになると一番良いのではないですか」「生産性があるのではないですか」という提案をして、エンドユーザーが困ったときにもサポートしてきました。

困っているシーンに前もって提案できるのが新しいマーケティングでとても重要だと思います。

困ったシーンは今までの経験で言うと何十、何百とあり、全部把握しているわけではありません。

マーケットと困った市場を理解した上で、前もってご提案をしておくことが一番重要だと思います。

インタビュアー:弊社ではリピーター率はどの程度なのでしょうか。

会長:リピーター率は高いと思います。

ですから、新社長の新しいマーケティングで新規のお客様を獲得していけば、コアのお客様がどんどん増えていくと考えています。

新規のお客様がリピーターになるわけですから、今の10倍の新規のお客様を獲得するための営業戦略、ブランディング、マーケティングをやっていけば桁違いのマーケットを作れていくだろうと考えています。

インタビュアー:関社長、最後に今後に向けてのアピールをお願いします。

社長:携帯電話レンタル市場をもっと大きくしていくことが、私たちの今の世代の課題だと思っております。

会長と専務が作り上げてきた市場を大きくするために今後も頑張っていきたいと思います。

 

 

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